3時間前,歩行中に急に右下腹部痛を自覚した。激しい疼痛のため救急搬送にて当科を受診。安静時痛を認め,わずかな体動でも悪化するため,臥位でじっと横たわっている。生活歴に特記すべきことなし。
身体診察では体温36.6℃,血圧156/88mmHg,脈拍86回/分。腹部診察では,圧痛や腹膜刺激徴候を認めず,皮疹や表在知覚障害も認めない。
一般血液・生化学検査では異常を認めない。骨盤部造影CTを示す(図1)。
残り686文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する