アッヴィ合同会社は11月27日、すべての主要なジェノタイプを対象とするパンジェノ型C型慢性肝炎治療薬「マヴィレット配合錠」(一般名:グレカプレビル/ピブレンタスビル)の販売を開始した。
マヴィレットは、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)未治療のジェノタイプ1型(GT1)・2型(GT2)のC型肝炎ウイルス感染患者に対し、1日1回投与、リバビリンフリーで最短8週間治療を可能にする。承認の根拠となったのは、日本人患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験のデータで、肝硬変を有さないDAA未治療のGT1型・GT2型のC型肝炎患者において8週間治療で99%のウイルス学的著効率を達成したとされている。
マヴィレット発売に際し虎の門病院分院長の熊田博光氏は「これまでのDAA療法は、ジェノタイプ、ウイルス耐性の有無、過去のDAA治療歴、または透析など、患者の状態によって使い分けていたが、マヴィレットの登場により1つの治療レジメンでそのほとんどがカバーされることになる」とコメントしている。
「マヴィレット配合錠」の効能・効果/薬価
効能・効果:C型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
薬価:1錠2万4210.40円