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国会議員として取り組む医療政策は?(国光文乃 衆議院議員)【この人に聞きたい】

No.4883 (2017年11月25日発行) P.8

国光文乃 (衆議院議員)

登録日: 2017-11-24

最終更新日: 2017-11-22

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喫緊の課題は地元茨城の医師偏在
実効性のある対策をとるために国と県、医師会のつなぎ役ができるように頑張りたい

〔略歴〕2003年長崎大卒。国立病院機構東京医療センターなどを経て05年厚生労働省入省。08年米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校修士課程修了。16年厚労省保険局医療課課長補佐を経て、10月から現職

先の衆議院総選挙では与党自民党が圧勝した。消費増税分の財源の使い道の変更が選挙の争点となったように、今後の国会ではますます社会保障政策を巡る議論が活発になる。そこで、今回厚生労働省の医系技官から転出して、初当選を果たした国光文乃氏に今後の抱負を聞いた。

─国会議員になられた実感はいかがですか。

議員バッジをいただいて、初登院し、感無量です。現在国会が開かれており、予算編成作業が進んでいく年間でも重要なタイミングですので、気を引き締めて、使命感に燃えています。

─出馬した理由をお聞かせください。

本当の意味で「医療を守りたい」と思ったからです。そのためにどうしたらいいか、医療現場、医療政策の現場で、ずっと考えてきました。

医師として患者さんを診ていても、その患者さんの病気だけではなくて生活や社会を見ていく必要があると感じていました。かつて救急医療の現場で働いていた時に、虐待を繰り返されてよく骨折してきた女の子がいました。虐待していたお父さんに「どうして」と聞くと、リストラを受けてアルコール依存症になり、奥さんにも去られ、社会とのつながりもなくなり、悪いと思っていてもつい子供に手が出てしまうというのです。会って直接話をすると、簡単に「やめなさい」と言えませんでした。再雇用できる仕組みやセーフティネットが必要ですし、地域の見守りや福祉サービスなども整備する必要がある。何かをするためには、その背景を押さえて活動することが大切だという思いが、政治を目指す原点になっています。

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