株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

専攻医の応募7989人、都市部集中を回避【日本専門医機構】

No.4883 (2017年11月25日発行) P.15

登録日: 2017-11-20

最終更新日: 2017-11-22

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本専門医機構は17日の理事会後の会見で、来年度からスタートする新専門医制度について一次登録を15日で終了したと発表した。2年目の初期研修医の9割以上にあたる7989人の応募があり、都市部への集中が促進されることはなかったと報告した。

一次登録は10月10日から開始。その際、都市部への専攻医の集中が懸念されていたことから運用細則で、医師数の減少している外科、産婦人科、病理、臨床検査以外の基本領域については、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県は専攻医の総数が過去5年の専攻医採用実績の平均値を超えないものと規定していた。

会見で山下英俊副理事長は一次登録によって「過去の実績がある18基本領域の都市部への集中はほとんどなく、過去5年間の平均を大きく上回っている診療科はない」と報告。「各学会が努力して調整してくれ、専攻医も(機構からの)発信を受け止めてくれた結果」と述べ、関係者に感謝を示した。

応募した7989人のうち、内科専門医に応募したのは2554人、総合診療専門医に応募したのは158人。5都府県における内科専門医の応募数はほぼ例年通りという。それ以外の基本領域について機構は現在、最終的な状況を確認中。厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師調査の結果との整合性を調べて、都市部に集中していないかを確認しているとする。一次登録の採否は12月15日までに通知。二次募集は12月16日からスタートする。

【医師・歯科医師・薬剤師調査】:厚生労働行政の基礎資料とするため、医師、歯科医師、薬剤師について、性、年齢、業務の種別、従事場所および診療科名(薬剤師を除く)等による分布を明らかにする調査。2年ごとに行われている。

関連記事・論文

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top