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膀胱逆流症へのDeflux®注入療法【逆流防止の有効率73~98%。低侵襲であるためfirst lineとする考え方も】

No.4868 (2017年08月12日発行) P.55

岡崎任晴 (順天堂大学医学部附属浦安病院小児外科先任准教授)

宮北英司 (東海大学医学部付属大磯病院副院長)

登録日: 2017-08-09

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  • 膀胱尿管逆流症(vesicoureteral reflux:VUR)に対するDeflux®注入療法がわが国でも2010年より保険診療になり,普及してきています。従来の手術療法と比較して,Deflux®注入療法の適応と治療のタイミング,有効性,また欧米では既に10年以上の経過例がありますが,長期成績や合併症について,東海大学医学部付属大磯病院・宮北英司先生のご教示をお願いします。

    【質問者】

    岡崎任晴 順天堂大学医学部附属浦安病院小児外科 先任准教授


    【回答】

    VURに対する内視鏡的注入逆流防止術は,わが国では2010年から保険適用になり普及してきました。その適用逆流は国際分類GradeⅡ~Ⅳに定められています。しかし,従来の手術法と比較して成績(逆流消失率)が低いために,広く用いられている手技とは言いがたい面があります。本手技の最大の利点は,低侵襲かつ日帰りで行うことが可能な点です。

    Deflux®を用いた内視鏡的注入逆流防止術の適応は,従来の外科的手術の適応と同じと考えています。すなわち,①breakthrough UTI,UTIコントロール不良例,②GradeⅤのVUR,③腎機能低下例(発見時もしくは経過観察中),④予防的抗菌薬投与対象年齢以降の年長児の繰り返すUTI症例,⑤下部尿路機能障害を伴う高度VUR,が適応となります1)。しかし,内視鏡的注入逆流防止術は保険診療上,国際分類GradeⅡ~Ⅳに限られます。

    有効性に関しては,Deflux®を用いた内視鏡的注入逆流防止術の有効率は73~98%で,諸家の報告によりその成績に差があるのが現状です。これは注入技術に差があるのかもしれません。メタ解析によると内視鏡的注入療法(に限らないDeflux®)による逆流消失率は,初回治療で74%,VURのGrade別では,GradeⅡ 79%,GradeⅢ 72%,GradeⅣ 63%です2)

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