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地獄の名古屋出張、朝帰り[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(158)]

No.4864 (2017年07月15日発行) P.73

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2017-07-15

最終更新日: 2017-07-11

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  • 去る6月21日、名古屋まで日帰り出張に出かけた。静岡で大雨があったせいで、新幹線は2時間半の運転取り止め。乗るつもりだった時刻に運良く運転が再開されたので新大阪から乗車したものの、車内は大混雑で自由席の通路に立ったまま。

    あきらめて文庫本を読んでいたら、通路脇の女性から、どうぞお座りください、との声が。What do you mean? どう見ても、かなり高齢の女性である。「ありがとうございます。でも、私の方がだいぶ若いと思いますので結構です」と丁重にお断りした。すると「あぁそうですね、確かに」と。

    おしゃべりな大阪のおばちゃんで、隣の席のお兄ちゃんと世間話を始めた。聞くともなく聞いていると「わたしなんか、昭和の初めの方の生まれやし」って、えぇ~っ、それやったら、もう80歳やんか。下から見上げはった時に、よほど歳をとって見えたんですかねぇ。トホホ。ちょっとショック。

    地獄は帰路に待っていた。名古屋駅に着くと、昼間の大雨の影響で45分遅延との案内が。まぁ、それくらいはしゃぁないわ、と来た列車に乗り込んだのが9時すぎのこと。ところが、京都・新大阪間での架線事故が発生し、車中で待たされること約4時間…。その間、状況説明のアナウンスはほとんどなし。それって不親切とちゃうの。

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