株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

販売名類似による取り違え[医療安全情報UpDate]

No.4857 (2017年05月27日発行) P.20

登録日: 2017-05-25

最終更新日: 2017-05-24

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • アストラゼネカとファイザーは連名で、それぞれが製造販売する抗乳癌剤「ノルバデックス」(一般名:タモキシフェンクエン酸塩)と高血圧症・狭心症治療薬「ノルバスク」(同アムロジピンベシル酸塩)の取り違えについての注意喚起を、文書で改めて周知した。
    文書では、高血圧症患者に乳癌の薬である「ノルバデックス」が処方され、調剤薬局が医師に疑義照会を行ったところ、処方オーダーシステムにおける選択ミスが発覚した2016年5月のヒヤリ・ハット事例を紹介。「ノルバ」の3文字検索で、「ノルバスク」ではなく「ノルバデックス」を選択してしまったことが原因と指摘している。
    その上で医療機関に対し、処方オーダーシステムにおける対策と周知の徹底を要請。表示方法の工夫として、「<抗女性ホルモン剤>ノルバデックス」「<Ca拮抗薬>ノルバスク」など薬剤名の前に薬効を付けたり、販売名が類似した薬剤が選択された場合に「抗乳癌剤ですがよろしいですか?」とポップアップ画面で確認を促すことなどを提案している。

    残り6文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top