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「腎臓病療養指導士」を創設、来年度中に認定へ 【腎臓学会など】

No.4847 (2017年03月18日発行) P.13

登録日: 2017-03-13

最終更新日: 2018-11-27

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杏林大の要伸也教授は9日、世界腎臓デーに合わせて開かれたシンポジウム(主催:厚生労働省)で講演し、慢性腎臓病(CKD)患者の包括的な療養指導を担う「腎臓病療養指導士」資格の認定制度の創設準備が整ったと報告した。

同資格は、チーム医療によるCKD患者の療養指導の有効性を示すエビデンス蓄積を踏まえ、日本腎臓学会主導の下、昨年2月から創設に向けた検討が重ねられてきたもの。認定試験を受けられるのは、看護師、管理栄養士、薬剤師の3職種で、各職種学会の認定資格とは別の職種横断的な資格となる。

指導対象は保存期CKD患者に限定し、透析・小児患者は対象としない。要氏によると、多職種と連携しながら、腎・心血管予後と生活の質(QOL)を改善し、適切な末期腎不全治療への移行を図ることに加え、「保存期の療法選択に際して、血液透析、腹膜透析、腎移植の3つの特性を説明することも非常に重要な仕事」になるという。

認定試験の応募要件は、過去10年以内に通算2年以上かつ通算1000時間以上、腎臓病患者の療養指導業務に従事し、ケースレポートを含む所定の研修を履行していることなど。腎臓学会などは来年度中の初回認定を目指しており、受験希望者向けの講習会を3月19日と5月7日に実施予定だが、両回とも「募集開始から数時間で定員に達した」(要氏)という。

講演で要氏は「資格取得でさらにモチベーションを高めてもらえるよう期待している」と述べた。

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