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肺CTで乳腺周辺に結節を認めた場合,精査はどうする? 【マンモグラフィではなく超音波検査を勧める】

No.4846 (2017年03月11日発行) P.63

國分優美 (がん研究会有明病院画像診断部)

五味直哉 (がん研究会有明病院画像診断部医長)

大野真司 (がん研究会有明病院乳腺センター長)

登録日: 2017-03-08

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  • 肺癌検診の二次検査では肺CTを施行する機会が多いのですが,ときどき,乳腺周辺に結節を認めることがあります。そのような場合はマンモグラフィによる乳癌検診を勧めていますが,ほぼ全例異常所見なしとなっています。乳癌におけるCTとマンモグラフィはどちらが感度として優れているのでしょうか。

    (質問者:鹿児島県 Y)


    【回答】

    CTで認められた腫瘤がマンモグラフィで見えないという現象は,かなり多いと考えられます。CTは数mmの細かなスライス厚の画像をつくることができますが,マンモグラフィは乳腺組織を主体とする正常構造と腫瘤との重なりからできる影を見ているにすぎないからです。

    マンモグラフィの腫瘤描出能に関しては背景の乳腺濃度が非常に大きく関わります。乳腺濃度を高濃度,不均一高濃度,散在性,脂肪性にわけて評価した場合,背景乳腺が脂肪性や散在性であれば腫瘤は比較的認識しやすいのですが,高濃度や不均一高濃度では乳腺に腫瘤が重なり,指摘困難なことが少なくありません。CTとマンモグラフィの腫瘤の検出感度を比較した場合,高濃度乳腺に限ってはCTのほうが優れていると言えます。

    それではCTで認めた腫瘤の精査として何を勧めるべきか,マンモグラフィはどのような病変の描出に向いているのか,補足します。自覚症状のない比較的早期の乳癌をここでは,①腫瘤を形成するもの,②腫瘤を形成しないもの,③微細石灰化を形成するもの,にわけて説明します。

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