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【他科への手紙】麻酔科→内科

No.4844 (2017年02月25日発行) P.55

助永親彦 (隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科医長)

登録日: 2017-02-24

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  • 私は島根県の隠岐病院という離島の小病院で働く麻酔科医です。内科医の先生方は、麻酔科医とのつながりをどれくらいお持ちでしょうか。一昔前よりは手術室外で活躍する麻酔科医も増えてきましたが、麻酔科医と内科医の関係はまだ少し疎遠かもしれません。しかし、私が勤めているような中小病院においては、麻酔科医と他科医との連携が重要であることを強く感じます。

    麻酔科医が持っているスキルで、内科医にも役立つであろう項目として、①人工呼吸・ショックなどの集中治療管理、②処置時の鎮静、③挿管・CVC(central venous catheter)挿入の手技、などがあります。

    ①は、既に関わっている先生方も多いかもしれません。しかし、中小病院においては常駐医不在のオープンICUも少なくないでしょう。そんな中でも、常勤の麻酔科医に相談してみれば、呼吸器の設定や循環管理の方法などのヒントを得られるかもしれません。集中治療の基礎を学ぶには、FCCS(fundamental critical care support)という米国集中治療医学会認定の教育コースもあります。

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