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【人】滝川 一さん 「 高齢者の生活習慣病治療のあり方が課題 」

No.4839 (2017年01月21日発行) P.15

登録日: 2017-01-23

最終更新日: 2017-01-19

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  • 滝川 一さん(Takikawa Hajime)

    帝京大医学部内科主任教授

    1953年神奈川県生まれ。77年東大卒。米カリフォルニア大ロサンゼルス校客員研究員、東大第2内科助手、帝京大医学部内科助教授、同教授などを経て2011年より現職、医学部長併任。日本肝臓学会副理事長、胆汁酸研究会会長などを務める

    「 高齢者の生活習慣病治療のあり方が課題 」

    「生活習慣病─更なる健康長寿社会に向けて」をメインテーマに、1月14、15日、都内で開かれた第51回日本成人病生活習慣病学会学術集会の会長を務めた。「生活習慣病を抱える高齢者が増え、ポリファーマシー(多剤処方)によってかえってQOLを落とすなどの問題が現実的に起きています。高齢者のがんについても、何歳まで手術などの積極的な治療をするのか、長寿社会にあった医療のあり方を考える必要があります」

    そうした問題意識から、「高齢社会における胃癌診療」「生活習慣病とがん」「超高齢社会と生活習慣病」「脂質異常症治療の現況と今後の展開」などの講演を企画。「職域と生活習慣病」と題したシンポジウムでは、新しいたばこ対策、職場のメンタルヘルス、政府が健康寿命を伸ばすための方策として打ち出したデータヘルス計画についても議論を展開した。「抗血栓療法の進歩と題したシンポジウムも行いましたが、使いやすい薬が出て抗血栓療法が大きく進歩した一方で、消化管障害も起こっています。私は消化器が専門なので、そういった問題も知っておいていただければと考えました」と話す。

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