【Q】
コンポジットレジンを固める際に青色の光を当てる治療と,歯の悪いところをレーザーで焼く治療を受けました。前者では特に眼の保護はせず,後者の場合は保護眼鏡を着用しました。歯科治療に使用する光線などの眼に対する有害性をご教示下さい。 (兵庫県 K)【A】
コンポジットレジン修復法は,歯牙欠損の修復の際に使用するレジンに可視光線を照射することで硬化させる方法です。光重合型レジンを固める際に使用する青色光は,有効波長域450~470nmの青色LED光です。口腔内で光源を付け,歯に直接照射しているため,患者が直視することはありません。したがって,患者の眼への影響はないと考えられ,保護眼鏡は着用しません。
1) 吉田憲司,他:日レーザー歯会誌. 2012;23(3):147-50.
2) レーザー協会,編:レーザ応用技術ハンドブック. 朝倉書店, 1984.
3) 上條由美,他:眼臨医報. 2003;97(2):95-100.