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IFNフリー抗HCV薬など6成分が承認へ - 新薬情報

No.4708 (2014年07月19日発行) P.15

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-28

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厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会はこのほど会合を開き、6成分13品目(下掲)について、承認して差し支えないとの結論をとりまとめた。

このうち、「ダクルインザ錠」(ブリストル・マイヤーズ)と「スンベプラカプセル」(同)は、インターフェロン(IFN)の併用を要しない初の抗HCV薬。C型肝炎ウイルス(HCV)が増殖する際に必要なタンパク質であるHCV NS5A複製複合体とHCV NS3/4Aセリンプロテアーゼを阻害するもので、2剤を併用して用いる。ダクルインザ錠は1日1回経口投与、スンベプラカプセルは1日2回経口投与で、投与期間は共に24週間。海外では、承認されている国はない(今年3月現在)。類薬は、HCV NS3/4Aセリンプロテアーゼ阻害剤であるテラプレビル、シメプレビルナトリウム。HCV NS5A複製複合体阻害薬として既承認の薬剤はない。

悪性黒色腫の新抗がん剤が登場

「オプジーボ点滴静注」は、根治切除不能な悪性黒色腫を効能・効果とする新規メカニズムの抗がん剤。免疫反応を負に制御している受容体PD-1の働きを阻害する抗PD-1抗体で、がん細胞を排除する免疫反応を活性化する。希少疾病用医薬品。1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。
海外では、ブリストル・マイヤーズスクイブにより開発が行われている。国内では、悪性黒色腫に適応を有する類薬としてダカルバジンがあるが、奏効率は6.8〜12.1%という報告もあり、悪性黒色腫の予後を有意に改善する薬物療法は存在しなかった。


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