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変形の計測法と矯正手術[関節リウマチにおける手関節のみかた(3)]

No.4724 (2014年11月08日発行) P.36

石川 肇 (新潟県立リウマチセンター副院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-17

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  • 1. 手術適応

    関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)に罹患した手関節において,疼痛を除去し手関節の力学的バランスと機能を改善することを目的に,滑膜切除術とともに変形矯正手術が行われる。以下の症状がみられた場合,手術適応となる。

    ①薬物治療により低疾患活動性以下にコントロールされているにもかかわらず,6カ月以上,有痛性滑膜炎が持続する場合,②指の腱断裂を生じた場合,③遠位橈尺関節(distal radioulnar joint:DRUJ)障害による前腕回旋制限(回内・回外可動域合わせて150度以下)がみられる場合,④橈骨手根関節(radiocarpal joint:RCJ)の不安定性,亜脱臼による握力低下(女性:135mmHg以下,男性:150mmHg以下)がみられる場合,である。

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