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ノーベルファーマ:難治性の発声障害治療用医療機器「チタンブリッジ」発売[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4916 (2018年07月14日発行) P.15

登録日: 2018-07-12

最終更新日: 2018-11-28

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ノーベルファーマは7月2日、内転型痙攣性発声障害治療用医療機器「チタンブリッジ」(一般的名称:甲状軟骨固定用器具=写真)の販売を同日付で開始したと発表した。

内転型痙攣性発声障害は、神経難病疾患である局所性ジストニアの一種で、若年女性に多い原因不明の難治性疾患。

これまで同疾患に対し声の障害の程度を恒常的に改善する治療法はなかったが、京大名誉教授の一色信彦氏が2001年、甲状軟骨の開大を維持することにより声門の過閉鎖を防止する手術法(甲状軟骨形成術2型)を世界に先駆けて開発。この手術に用いる医療機器として複数の国内大学とノーベルファーマが共同開発したチタン製の蝶番型プレート「チタンブリッジ」が2016年2月に医療機器として初めて先駆け審査指定制度の対象に指定され、昨年12月に製造販売承認を取得するに至った。

チタンブリッジを用いた治療技術は、軽症例から重症例まで幅広い症例に適用可能。実用化により内転型痙攣性発声障害に苦しむ患者の症状が恒常的に改善することが期待されている。

「チタンブリッジ」の使用目的・効果/種類・規格
【使用目的・効果】内転型痙攣性発声障害における症状の改善 【種類・規格】標準仕様(M)、甲状軟骨が短い患者用(S)、甲状軟骨が厚い患者用(L)の3種類に各々開大幅が7規格(2.0mm〜6.0mm)ある

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