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特集:高齢者に対する睡眠薬の正しい使い方

No.4916 (2018年07月14日発行) P.27

監修: 谷口充孝 (大阪回生病院睡眠医療センター部長)

登録日: 2018-07-16

最終更新日: 2018-07-11

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監修:谷口充孝(大阪回生病院睡眠医療センター部長)

■監修のことば

従来,睡眠薬で主に処方してきたγ-アミノ酪酸(GABA)受容体作動薬は臨床医にとって使い勝手の良い薬剤であった。しかしながら,一部の患者での乱用,長期使用時の体制や中止後の反跳性不眠,さらに高齢者では転倒やせん妄の惹起などが懸念されるようになった。欧米ではこうしたリスクから原則短期の使用に限定されており,近年,わが国でもその適正使用が求められるようになってきた。また,こうした問題点を回避するため,GABA受容体以外の受容体に作用する薬剤が開発されてきた。今回の特集では,こうした新しい薬剤を含め睡眠薬の適正使用を解説したい。本特集が少しでも先生方の不眠診療のお役に立つことができれば幸いである。

■目次

1 新たな薬剤を含めた睡眠薬の選択と適正使用法
谷口充孝(大阪回生病院睡眠医療センター部長)

2 転倒,せん妄などの問題点と合併症を抱えた不眠患者への対応
谷向 仁(‌京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻リハビリテーション科学コース作業療法学講座脳機能リハビリテーション分野准教授/京都大学医学部附属病院緩和ケアセンター緩和医療科)

3 関連ガイドラインと睡眠薬の休薬法
田端宏充(大阪回生病院睡眠医療センター)

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