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がん薬物療法専門医が新サブスペシャルティに

No.4913 (2018年06月23日発行) P.20

登録日: 2018-06-18

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日本専門医機構は15日の理事会終了後に会見し、機構が評価・認定するサブスペシャルティ専門医として新たに日本臨床腫瘍学会の「がん薬物療法専門医」を認めたことを明らかにした。関連する基本領域は内科、外科、小児科、皮膚科、産婦人科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、麻酔科、形成外科、精神神経科、整形外科、眼科、泌尿器科、放射線科の14領域。専門医数は1302人(今年4月現在)。

サブスペの認定基準は4月の理事会で決定した。機構では今後申請されたサブスペについて順次審査を行う予定。

このほか会見では、2016年7月に選任された機構の現役員の任期が今月で終了することから、「役員候補者選考委員会」で次期役員の選考を開始したことも報告された。今月29日に開催される社員総会で理事、監事が決定し、その後に開催される理事会で、理事長、副理事長が選任される。

■吉村理事長「若手医師の専門研修、大変意義深い」

15日は現執行部として最後の会見となった。吉村博邦理事長は、4月から8378名の専攻医が参加して新専門医制度がスタートできたことについて、関係者の努力に感謝の意を表明。新制度の目的として①乱立する学会専門医を統一化すること、②卒後の専門医研修の仕組みをつくること―と説明し、「多数の若手医師が専門研修を行うことはわが国の高い医療レベルを維持し、発展させる上でも大変意義深かった」と、その意義を改めて強調した。専攻医の地域偏在については「東京に偏在しているが、(シーリングをかけたことにより)過去5年間の平均値以上には偏在していないので、偏在を加速させなかったのは良かった。ただ、東京集中は望ましいことではないので、何らかの方策を考えてもらいたいと次の理事会に申し送りをしたい」と述べた。

現執行部として最後の会見に臨む吉村理事長(中央)、松原謙二副理事長(左)、山下英俊副理事長

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