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静がんメソッド 皮膚癌編 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント

静がんならではの経験的ポイントを公開

定価:4,620円
(本体4,200円+税)

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監修: 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長)
編集: 清原祥夫(静岡県立静岡がんセンター 皮膚科部長)
判型: B5判
頁数: 84頁
装丁: 2色刷
発行日: 2016年09月20日
ISBN: 978-4-7849-5631-9
版数: 第1版
付録: -
患者さんの状態や背景がさまざまで「この治療法を」という“正解”が存在しない癌化学療法。本書は,多数の癌患者さんを診療する静がん(静岡県立静岡がんセンター)での経験則から,治療選択の注意点や有害事象対策のポイントを解説。EBMを根幹としつつ,EBMだけではカバーしきれない,静がんの実臨床から得られた経験的ポイントを惜しげもなく公開。
第1章では各癌腫に対する化学療法,手術,放射線療法などの治療決定の指針「SCC院内ガイドライン」を提示。第2章では重要なレジメンについて個別に解説し,投与量や投与スケジュールなどの基本的事項のみならず,起こりうる有害事象とそのマネジメントについても詳述。
診療科: 皮膚科 皮膚科
シリーズ: 静がんメソッド

目次

1. SCC院内ガイドライン

2. レジメン・有害事象マネジメント
【悪性黒色腫】
ニボルマブ
イピリムマブ
ベムラフェニブ
ペグインターフェロン アルファ-2b
フェロン療法
DTIC
CBDCA+PTX

【皮膚扁平上皮癌(有棘細胞癌)】
CDDP + 5-FU(FP療法)
CDDP + ADM(CA療法)
CPT-11

【頭部血管肉腫】
weekly PTX

【乳房外パジェット病】
DTX

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序文


皮膚癌薬物療法においては有効性の高い,推奨できる確実なレジメンは少なく,また,ごく最近までEBMに基づいたレジメンはほとんど皆無(EBMそのものが希薄)でした。
しかし,静岡がんセンター皮膚科ではこれまでの40余年の皮膚科医の経験値と,ごく最近のEBMの手法で導かれたレジメンを最大限に活かした皮膚癌レジメンを実践してきました。今回,それらを『静がんメソッド 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント 皮膚癌編』としてまとめることができました。本書では,特に用法においてできるだけ患者さんが楽に治療を受けられるように配慮しています。また,投与する医療者にとっても扱いやすいように工夫しています。両者にとってメリットが得られれば幸いです。
また,最近のメラノーマの新規治療薬の開発により,目まぐるしく新レジメンが登場しています。さらに近い将来において新薬,あるいは併用療法が登場する予定です。しかもこれらの新規治療薬には人類初の免疫チェックポイント阻害薬が含まれているため,作用機序や副作用発現においては未経験なことや未知のこともたくさんあると思われます。そのため副作用の早期発見と早期対策が最も重要であると考えていますが,今後,外来での通院薬物療法が増えることが確実視されていることから,多職種による対応が必須となることでしょう。各施設においてもレジメン実行に先立って,必ず多職種との連携を構築することが強く望まれます。本書がその一助になれば幸甚です。
静岡県立静岡がんセンター 皮膚科部長
清原祥夫

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