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HAPPY!こどものみかた<第2版>

あのHAPPYがパワーアップして帰ってきました!

定価:4,752円
(本体4,400円+税)

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編著: 笠井正志(兵庫県立こども病院感染症科 科長)
編著: 児玉和彦(医療法人明雅会こだま小児科 理事長)
編著: 上村克徳(兵庫県立こども病院救急総合診療科 部長)
判型: A5判
頁数: 392頁
装丁: 2色刷
発行日: 2016年07月21日
ISBN: 978-4-7849-4389-0
版数: 第2版
付録: -

電子書籍版の購入はこちらからどうぞ http://ebookstore.m2plus.com/mproducts/9784784943890.html


€小児の病歴聴取や身体所見を初めて学ぶ人、もしくは改めて最初から学びたい人のための大人気書籍です。初版はテレビでも「医療本ベストセラー」と紹介されました。€
診察シーンを、人手などいろいろと制約のある「夜間」の章と、検査などもしやすい「日中」の章に分けて解説しています。詳細は、「臓器別アプローチ」の章で学ぶ構成です。€
無駄がない洗練された鑑別診断を挙げるために、今版では新たに、全編にわたってPivot & Cluster Strategyの概念を導入。€
小児科医をめざす医師はもちろん、日常診療や夜間救急・輪番などで小児を診察する機会のある一般内科医、小児科知識が必須の総合診療医にもおすすめです。€
本書を読みこなすことで,若者は自分の「こども診療」の懐が一拳も二拳も深くなったことを,あるいは臨床の襞が一重にも二重にも増えたことに気付くであろう。また,ベテランは初心に立ち返り若返った気になるであろう」(北九州市立八幡病院小児救急センター 病院長・市川光太郎先生)
「良い小児科医になりたい、良い小児科医になるための方法を勉強したい、そして、それを皆とshareしたい、そんな情熱を持った若手〜中堅の小児科医の力が結集した本」(国立成育医療研究センター部長・窪田満先生)
診療科: 小児科 小児科

目次

Ⅰ 総 論

1.こどもの病気と臨床推論
2.小児の病歴の取り方
3.小児の身体所見の取り方
4.トリアージ
5.バイタルサイン
6.不機嫌:not doing well
7.成 長
8.カルテの書き方
9.思春期
10.こどものこころの問題の病歴 臨床面接(病歴聴取)と小児の発達概論
11.虐待の身体所見

Ⅱ 夜にどうする?

1.不機嫌:not doing well(何となく元気がない)
2.発 熱
3.有熱性けいれん
4.喘 鳴
5.腹 痛
6.嘔 吐

Ⅲ 昼の症候学

1.発 熱
2.発 疹
3.痛み総論
4.胸 痛
5.腹 痛
6.咳
7.嘔吐,下痢
8.けいれん,失神,頭痛
9.運動の異常
10.発達の遅れ
11.尿の異常

Ⅳ 臓器別アプローチ

1.皮膚,髪の毛
2.リンパ節
3.頭部,顔
4.眼
5.耳,鼻,副鼻腔
6.口,咽頭
7.頸 部
8.乳 房
9.肺,胸郭
10.心 臓
11.腹 部
12.直腸・肛門
13.生殖器
14.四肢(骨,筋,関節,脊椎)
15.神 経
16.虐待の身体所見

コラム
こどもと仲良くなるために
保護者との良い関係の築き方

付 表
身体計測の基準値
発達確認表

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序文

第2版序
このたびはお買い上げをありがとうございます。読む場所として,外来,医局などの病院の中は言うまでもなく良いです。しかし,ご自宅でまったりくつろぎながら,ウイスキーちびちびやりながら読むのも良いです。草原や河原で寝そべりながら,トイレやお風呂で読まれるのも大変好ましいセッティングだと思います。そのように「気軽」でもあることが本書のコンセプトの1つです。
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まだ買おうかどうか迷っていらっしゃる方,迷って下さりありがとうございます。買う!尤度比を上げるためには(これは正しい使い方ですか?),まずは編者のお一人である上村先生が書かれました,各章の「読みどころ」を読んでみて,本書を俯瞰して下さい。とても温かく,本書に通底する愛とポリシーについて,語って下さっています。意外に「哲学」がある,も本書のコンセプトの1つです。€ 
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本書は活動「中間報告書」だと認識しています。「こどもの病歴聴取と身体診察のためのワークショップ(愛称;HAPPY)」を2012年春に初開催して,当初メンバーを中心に2014年に本書の初版本を上梓し,「一般社団法人こどものみかた」を設立しました。そして2015年はあえてワークショップをしないで,次世代スタッフ育成のためのブラッシュアップ勉強会を開催し,本書の推薦者であります市川光太郎先生や窪田満先生をはじめとする小児科界の先達(レジェンド)からご指導頂きました。全国津々浦々から「(今はまだできていなくても)小児医療を楽しく教えることができるようになりたい,こども達のためにいい診療者になりたい」と強く願う仲間が集い,HAPPYの基本かつ重要コンセプトである「share」をしながら,少しずつでも着実に前進してきた汗と涙が混じった証です。が,まだまだ進化する途上でもあります。またHAPPYのワークショップはその性質上,少人数制で開催頻度年に4回の上,公募をほとんどしていませんので,参加できていない人が多いのが事実です(すいませんね?)。ワークショップに参加できない方,あえて参加しない方(こっちが多いでしょう)に向けて,そのエッセンスと熱いハートを本書で伝えたいと強く願っています。€ 
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最後に,飛ばしながらでいいので,一度通読して下さい。日本語で書いてありますし(笑),その「積読」本にするにはもったいないです。本文を通読した後に,編者の一人である児玉先生が待っています。そこでさらに違う世界が見えるはずです。ご共感頂き,なんとしてもHAPPYワークショップに参加したくなった方,下記の「こどものみかた」ホームページにアクセスしてみて下さい。一緒に勉強しましょう。
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2016年6月吉日 笠井正志

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レビュー

推薦のことば

市川光太郎(北九州市立八幡病院小児救急センター 病院長)

自分にも後輩たちにも「常に仕事は楽しくなければ続かない。小児診療であっても同じであり,楽しみながら仕事をすることで,結果,こどもと親にとってプラスプロダクトになる」と言い続けてきたが,実践できていたとは思えない。
2014年晩秋に第120回日本小児科学会甲信地方会に呼ばれた時,前日に長野県立こども病院の若手医師や看護師さんとの話し合いの場が設けられた。その席で初対面の笠井正志先生から『HAPPY!こどものみかた』初版を手渡された。帰路の列車内で開いた本書からは「仕事は楽しく!」とのメッセージが伝わってきた。また,2015年夏のHAPPY!EPISODE Ⅱレジェンドコース(注:著者らの開催する勉強会。レジェンドコースは著名な小児科医による講演がメイン)に呼ばれた際に児玉和彦先生と初めて逢ったが,その豪快な笑いと機知に富んだトーク内容に,やはり「仕事は楽しく!」を実践しているのだなと実感した覚えがある。本書の筆者たちと逢えば,本の良さがさらに増すのは間違いないが,「こどもの臨床を楽しもう!」というフィロソフィーに満ち溢れた本書を臨床現場において読み返すことで,新たな発見が生じるであろうし,いわゆるマンネリ化した診療が回避できるものと,読んだ人は皆感じるであろう。
本書の特徴は,総論と各論ではなく,総論的大症状とこどもに多い主症状を「夜にどうする?」と「昼の症候学」とに分けて考えさせてくれることであり,各論的鑑別疾患が「臓器別アプローチ」として掲載されていることである。一貫して基本を重視し体系的に記述されているが,教科書的ではなく,読みやすく,思考を整理しやすい体裁である。一方,例えば「臓器別アプローチ 1.皮膚・髪の毛」では毛髪にまで言及していること,「14.四肢(骨,筋,関節,脊椎)」の項の詳細さには驚きを覚えた。各項の“H&Pの3原則”も目に飛び込みやすく頭に染み込み,“Must Rule Out”,“Next Rule Out”も箇条書きで頭に整理されやすい。さらに何より,さりげなく鏤められた要点の数々は,まさにpitfallsへの警鐘であり,臨床診療のpearlでもあり,knackでもある。これだけを拾い読みしても参考になるし,中には家族への説明等にも使えるものまである。
「こどものみかた」という本書のタイトルは,言い換えるとこどもの「味方」である。こどもの正しい「診方」を身につけることで,こどもに起こっている傷病の早期症状を見抜くことができ,それにより,こどもと保護者の苦痛が最小限に済ませられるからである。私が勝手に替えることはできないが,タイトルを『HAPPY!こどもの味方」にしたいぐらいの「こども診療」の実践書である。
本書を読みこなすことで,若者は自分の「こども診療」の懐が一拳も二拳も深くなったことを,あるいは臨床の襞が一重にも二重にも増えたことに気付くであろう。また,ベテランは初心に立ち返り若返った気になるであろう。ぜひ臨床を行いながら,多くの小児科医に本書を繰り返し読んでもらいたいと願っている。

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推薦のことば

窪田 満(国立成育医療研究センター 総合診療部長)
今,「HAPPY!小児病歴聴取と身体診察のためのワークショップ」に向かう途中の電車の中でこれを書いている。今日の講演はどんな切り口なんだろう,シミュレーションはどんなブラッシュアップをみせてくれるのだろう,そういった期待で満ちあふれている。学ぶ側も教える側も,現役の若手〜中堅の小児科医たちだ。出席するたびに新しい発見がある。
この『HAPPY!こどものみかた 2版』も,同じ気持ちで仮刷りを開いた。初版からわずか3年であるが,この3年の間の進化が確かに感じられた。章立てが少し変更され,シンプルになった。その上で,Ⅱ章「夜にどうする?」の構成が変更されており,「pivot(軸) & cluster(房) strategy」が面白い。確かに私も診断するときは,ある一つの軸となる疾患に向かって診断を進めながら,その周辺の様々な疾患を考えている。直観的思考と分析的思考のハイブリッドこそ,小児科診療の神髄だろう。ただ,pivotを何にするのか,clusterをどこまで広げるのかは,個々の能力で差があるのは当然であり,本書で症候別に挙げられている項目のみが正解であるわけではない。それでも,具体的にこのように例を呈示されれば,考え方の基本が身につく。本書は,この点に注目して読んで頂ければと思う。
それ以外にも臨床推論を含め,本文が大幅に改変されていて,読み応えがある。小さなコラムがとても貴重なクリニカル・パールになっており,こちらは読んでいて楽しい。
share(分け合うこと)はHAPPYの一つの柱だ。例えば「喘鳴」の項には心不全を見逃すなと書いてある。もちろん,どんな教科書にも「心不全」の症状に「喘鳴」と書いてあるが,「病名プラカード」をぶら下げて受診する患者さんはいないわけであり,「喘鳴」というキーワードから「心不全」が思い浮かぶことが重要だ。同項には「聴診だけに頼るな」とも書いてある。そういったことは,昔は大失敗をした先輩から教えてもらったものだ。逆に言えば,身近な誰かが経験していなければ,学ぶチャンスもなく,同じ失敗を繰り返していたはずだ。本書ではそういったポイントをshareして頂ける。一子相伝の秘術ではなく,良い医療を行うための必死の思いが,この本を通じてshareされるのだ。本書を読んだ小児科医に診てもらえる患者さんは幸せだ。自分の経験以上のものをshareされている小児科医に診てもらえるのだから。
大学や病院の垣根を越え,良い小児科医になりたい,良い小児科医になるための方法を勉強したい,そして,それを皆とshareしたい,そんな情熱を持った若手〜中堅の小児科医がいる。彼らはまだ,何者でもない。しかし,間違いなく,日本の小児医療を良い方向に持って行ける力がある。
そんな力が結集した本である。読む度に,彼らの熱い思いが伝わってくる。そう,彼らがshareしているのは,単なる知識や技術ではない。皆で一緒に良い小児科医になりたい,子ども達の役に立ちたいという思いこそがshareされているのである。

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小児科医の魅力、ここにあり

志水太郎(Amazonカスタマーレビュー)
たまに“断らない”が信条の救急病院の非常勤などで小児を診察する機会がある総合内科医です。小児科で実践的な本をあまり知らないこともあり、T&Aなど先進的なワークショップを開催される著者らの本ということで楽しみにしていました。HAPPYというキャッチーなタイトルと親しみやすい表紙が良いです。まず驚いたことは、単に症候別でなく、昼と夜の章立てや、フィジカルにも非常に重点を置いた内容でした。各項のバランスもよく、また現場で培った“自分はこう考えている”というようなエッセンスは明日から使えそうです。
この本に一貫して流れているコンセプトは「現場主義」だと思います。教科書的ではなく、エビデンスとアート“職人技”をバランスよく駆使し、資源の限られた現場でベストを尽くす、その著者らの情熱が行間から強く感じられます。あとがきにあるように「答えはベッドサイドにしかない」「理論と実践の往復が大事」などの児玉先生のメッセージにも胸を打たれました。激務の夜間の中、救いがない窮地の現場に立たされたとき、きっと読者はこの本で示された診療のパール、そして方向性を思い出し勇気を燃やせるのだと思います。
私は小児科医ではありません。だからこそ思いますが、この本は小児科疾患も相手にしなければならない家庭医や救急医など数多くの医師、また小児科を学ぶ医学生、看護学生にも役に立つ、そして小児科の面白さを実感できる本だと思います。この本に出会っていたらひょっとして私は小児科を希望したかもしれない・・・そう思わせる名著です。

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ちょっと高いけどそれだけの値打ちがある

Amazonカスタマーレビュー
編者の似顔絵が表紙のなかなかHAPPYな本。お二人が中心になって取り組んでこられたWSを中堅若手の目線でまとめられたものです。構成は、総論、夜編、昼編、臓器別、KODOMO編(これは読んでのお楽しみ)、資料編となっていてなかなかユニーク。適切な判断に至る過程を大事にしている本です。症候に関する構成は一環していて、急ぐかどうかPALSの手法で評価し、症候でのMustRuleOutをまず明記して、病歴(History)身体所見 (Physical exam.)と進んでます。実践的でいい本ですね!若手だけでなく私にもとても役立ちます。知らなかったことも色々あります(ターニケット症候群とか頭囲の計り方が日米で違うとか・・)。また、子どもへの接し方家族への関わり方の丁寧な視点もあります。社会的な背景へのさらなる踏み込みは次の課題でしょうか・・。こうして後輩が立派に育ってくれるとうれしいですね!!

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 336ページ

該当個所  
336頁

 表2 部位別の診察ポイント

股関節 「発育性股関節形成不全」

誤:「男児に多い」 → 正:「女児に多い」

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