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救急・プライマリケアで必要なポイントオブケア超音波【電子版付】

“ベッドサイドの2分”でできる、エコーの超便利な活用法

定価:4,968円
(本体4,600円+税)

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編著: 瀬良 誠(福井県立病院 救命救急センター 医長)
判型: B5判
頁数: 220頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2018年03月05日
ISBN: 978-4-7849-4750-8
版数: 1
付録: -
  • ポータブル超音波装置の性能の向上により小型化・高画質化が進み、救急や在宅医療の現場でも活用されるようになった超音波(エコー)検査。本書ではベッドサイドで低コスト・安全に導入できる「ポイントオブケア超音波」について、体の部位ごとに症例を踏まえた活用法を解説します。
  • 初学者でも使えるように、プローブの当て方から患部の描出の仕方、画像診断のポイント、見落としがちなピットフォールまで、豊富な画像とともに検査の流れをわかりやすくまとめています。
  • 救急や在宅の現場でも参照できる無料電子版(HTML版)付き。書籍付属のシリアルナンバーで登録すれば購入時から即お使いいただけます。
診療科: 内科
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目次

イントロダクション
1 E-FAST
2 腎
3 腹部大動脈
4 心
5 肺
6 胆囊・胆管
7 虫垂
8 腸管
9 精巣
10 深部静脈血栓症
11 整形(骨折など)
12 皮膚軟部組織 軟部組織感染症(蜂窩織炎)/皮下異物
13 胸痛
14 腹痛
15 呼吸困難
16 ショック
17 末梢静脈(エコーガイド下穿刺)
18 末梢神経ブロック

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序文

近年,ポイントオブケア超音波(point-of-care ultrasound:POCUS)は臨床面<と教育面からその有用性が認識され始め,急速な広がりをみせています。
POCUSは安全,低コストであり,ベッドサイドですぐに利用できます。また,ポータブル超音波装置の性能の向上により,小型軽量化,高画質化が進み,救急室や集中治療室のみならず,プライマリケアや在宅医療の現場でも超音波の果たす役割は非常に大きくなっています。病歴聴取,身体診察とともに施行できるため,患者さんの診療方針決定や処置をタイムリーに行うことが可能です(良いことずくめ!)。従来であれば大変忙しい外来の中で,バイタルサイン確認後,ルート確保して,血液検査,X線撮影,その結果をイライラしながら待ち,その結果によってはCTへ,そして診断,治療(あるいは直ちに紹介)と診療が流れていき,場合によってはその各種検査結果を待っている間に患者さんが急変してそれどころではなくなったり…,といった経験がみなさん一度はあると思います。この診断・治療までの一連の工程を,いかに迅速に,そして的確に行うことができるかということが,患者さんのアウトカムにも反映されるため非常に重要視されるわけです。この従来の流れでいくと,診断・治療までに大変な時間を要します。
一例を挙げますと, 気胸の診断あるいは除外をみなさんはどのようにされていますか? おそらく,胸部X線をオーダーしてその結果を待って…。でも,胸部X線の気胸診断における感度は,実は50%しかないって知っていますか? 一方で,エコーの感度はなんと90%です。しかも,胸部X線はオーダーして確認するまで平均20分かかりますが,エコーだとわずか2分です! 特異度はどちらもほぼ100%ですので,胸部X線施行後に「気胸ですね!」と得意顔で言ってもらって構いませんが,「気胸ではないですね」と言ってしまうとどうですか? もしかしたら,見逃しているかもしれませんよね。ほら,少し不安になってきたでしょう?「そう言えば昨日の患者さん帰しちゃったけど…」なんて具合にね。
でも大丈夫です,ぜひ本書をチラ見してください。同じように困ったり不安になったりしてきた新進気鋭の先生方が,その経験をふまえて執筆してくれました。どこを読んでも必ず役に立ちますよ! POCUSが有用な部位は多く,心,肺,血管,胆囊,腎,筋,骨,眼球など全身に及びます。どうですか?「ちょっと学んでみようかな♪」
と,少し興味を持っていただけましたか? それでは一緒にみていきましょう!明日からの診療の一助になれば幸いです。
2018年2月  瀬良 誠

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レビュー

実用的で,深く,かゆいところに手が届く一冊

林 寛之(福井大学医学部附属病院救急科・総合診療部教授)
世に超音波本はたくさんあれど,本書はぜひ一読しておきたい一冊と言える。とにかく実用的,深い,かゆいところに手が届くの三拍子揃った,エビデンスが満載の一冊だ。文献が最新であることはその本の信頼性を表しており,決して検診のためのそんじょそこらの超音波本ではなく救急現場で役に立つ仕様になっている。
冷蔵庫を使うのにどうして冷えるのかなんて知る必要がない。超音波の基礎知識なんて音の本質を語る項目から始まると「マジ,ドン引きなんですけど…」って感じになってしまうが,それはないからご安心を。これは執筆者が本当の臨床家である所以と言える。文献的考察を加えて信憑性を持たせる一方,超音波が役に立たないところはさっさと次のステップに進むように推奨しているのも潔い。たかが超音波,されど超音波なのだ。
研修医は「これだけできれば大丈夫」の項目を達成できるようにすべし。
特筆すべきは,症候からのアプローチ。患者さんは「どの臓器が悪いんです」なんて言うはずもなく,症状を訴えてくる。ショックこそポイントを絞って素早く超音波を駆使できるようになるべし。胸痛で心臓しか見ないんじゃ,大動脈解離や肺塞栓,気胸が置いてきぼりを食らってしまう。呼吸困難で超音波を使えると一皮脱皮できる。胸部X線で肺水腫を探すなんて「あの雲ってソフトクリームに見えない?」というくらいみんなの同意を得難い(感度低い)けど,超音波で肺のB-lineを探せばぐっと感度・特異度ともに高くなる。心臓が動いているからいいやなんて言ってると,拡張障害型心不全(約40%)を簡単に見逃してしまうんだから。
腕に覚えのある後期研修医以上は本書を熟読すべし。随所にTipsがちりばめられている。骨折診断,神経ブロックなんでもござれ。
本書はあなたの期待を裏切らない一冊になることは間違いないですよ。

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