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こんなときどうすればいいですか?! 研修医が知りたい臨床現場の疑問に答える本【電子版付】

定価:3,996円
(本体3,700円+税)

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著者: 木村圭一(医療法人社団日高会日高病院救急科部長)
判型: A5判
頁数: 188頁
装丁: 2色刷
発行日: 2018年02月28日
ISBN: 978-4-7849-4746-1
版数: 1
付録: -
  • 救急を中心に、臨床現場に入りたての研修医が抱くちょっとした(でも解決しないと困る)疑問に対して、先輩医師の立場からその理由や背景、注意点などを解説する書籍です。
  • 「酸素投与時に加湿すべきなのか?」「点滴を電子レンジで温めてもよいのか?」「『外傷』はない……という言い方は間違いなのか?」など、通常は先輩や上司の指示に従って理由もわからずやっている処置・検査がなぜ必要なのか、エビデンスを持って解説しています。
  • 研修医のほか、チームとして救急医療に携わる看護師、救急救命士など医療スタッフにもおすすめです。
診療科: 救命救急

目次

まず伝えておきたい心構え
研修医が担当したからこそ救える命があります
医師国家試験に合格したみなさんへ
看護師さんの名前を呼びましょう
コンサルトを受けたとき……相手の気持ちを考えましょう
白衣の前はちゃんと閉じましょう
良くならないときには,再診をお願いしましょう
電話は自分でかけましょう
診断名はいりません

画像編
1 頭部外傷にMRIは有用か?
2 腎機能障害でも造影CTを撮る? 撮らない?
3 若い女性にCTを撮像してよいか?
4 造影剤アレルギーの人に造影をすべきか?
5 出血性ショックのときに造影CTを撮像してもよいのか?

検査編
6 血糖をどのスピッツで測定するか?
7 低体温時に血液ガスデータは補正すべきか?
8 インフルエンザの検査が陰性だったら,明日再検査すべきなのか?
9 尿道カテーテル挿入中の尿検査は必要か?
10 アルブミン値が0.1g/dL上昇していたら意味があるのか?
11 偽性低血小板血症とは?
12 経鼻胃管の確認はどうすれば?
13 感度と特異度はどちらを優先?
14 「俺は膵炎だ」と言いはる患者さんが?
15 消化管出血患者さんに経鼻胃管を入れるべきか?

治療編
16 貧血=鉄剤投与だけで本当によいのか?
17 Low T3症候群とは?
18 高ナトリウム血症の対応とは?
19 抗菌薬を溶かすなら?
20 鼻血が出ている人の血圧を下げるべきか?
21 血圧をとりあえず下げる,でよいのか?
22 輸血の適応とは?
23 胸痛患者にアスピリンをすぐ飲ませるのはいけないのか?
24 ニューキノロンと非ステロイド系抗炎症薬の併用は禁忌か?
25 酸素は加湿すべきか?
26 過換気症候群の患者さんをすぐ帰宅させてよいのか?
27 点滴を電子レンジで温めてもよいのか?
28 ワルファリンとヘパリンをなぜ併用するのか?
29 痙攣している患者さんの点滴がとれないときはどうするか?
30 塩を足してもナトリウムが上がらない?
31 誤飲したボタン電池はすぐ取り出すべきか?

診察編
32 直腸診で何か触れたが?
33 失神とTIAの違いは?
34 胆囊炎なのに肝機能異常がない?

蘇生編
35 気管挿管の確認はどうすれば?
36 心電図モニターをつけただけでよいのか?
37 心室細動に対して,アドレナリンをすぐに投与してよいのか?
38 心肺停止時に薬剤投与をしたら上肢を挙上すべきか?
39 心肺停止時にSpO2を測定するのは意味がないのか?
40 心肺蘇生中に血液ガスをとるべきか?
41 胸骨圧迫の有効性を大腿動脈の拍動でみられるのか?
42 とりあえずメイロン®…でよいのか?
43 心肺蘇生を行うときに,背中に板を入れるべきか?
44 AEDと医師,どっちが賢い?

点滴編
45 CVから大量輸液ができるのか?
46 薬をボーラス投与するのか,持続投与か?
47 輸血時にカルシウムの補充は必要か?
48 乳酸リンゲル液は肝障害患者さんに禁忌か?
49 輸血をするときに,乳酸リンゲル液でルートをつくってはいけないのか?

病院前編
50 緊急時に酸素投与をしてよいのか?
51 点滴は全開でもよいのか?
52 救急車から歩いて救急外来に患者さんが入って来るのはよいのか?
53 過換気症候群とは?

予防注射編
54 破傷風の予防注射は必要か?
55 犬に噛まれたら……狂犬病の予防注射をすべきか?

用語編
56 「外傷」はない?
57 「脱水」とは何か?
58 「呼吸苦」という医学用語はない?

雑談編
コラム 1 サザエさんのエンディングはなぜじゃんけんぽん!!なのか?
コラム 2 将来の夢がない人へ
コラム 3 講習会の受講料は高いのか?
コラム 4 病室に花を置いてはいけないのか?
コラム 5 小池さん
コラム 6 病院内でのチョコレートの生存時間を調べた研究があります
コラム 7 心肺停止の原因の覚え方
コラム 8 カリフォルニアの親戚
コラム 9 ナスビの色としゃっくり
コラム10 スピードバンプと虫垂炎の診断

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序文

日々患者さんに対応していると様々な疑問が出てきます。一生懸命頑張っている人ほど疑問をたくさん持っているのですが,日々の忙しさのため, じっくりそれらを調べる時間はなかなかありません。
また,教科書やネットを調べても載っていないことは多く,先輩に聞いてもわからないことがあります。そして,「まぁこんな感じで良いだろう……」ということが重なっていき,自分より若い人が入ってきたときに「そういえば, 自分もそんな疑問を持ったことがあったなぁ〜」となっている……こんなことがあります。

疑問は疑問として大切にしたいので,So-netブログに調べたことを書いています(http://kekimura.blog.so-net.ne.jp/)。まさか本になるとは思いませんでしたが,このたび,ブログ内容を加筆修正し,本として出版することになりました。

根拠となる文献などをできるだけつけてありますが,ほとんどは私の考えです。すべてそのまま患者さんに適用すべきかというとそうではありません。大切にしたいのはテーマです。『パイロットが空から学んだ一番大切なこと』(坂井優基著)には,それぞれのフライトにはテーマがあると書かれていました。詳細は本をぜひお読み頂くとして,医療でも大切なのはテーマ,心意気です。ただ本に書いてあるから,いつもそうしているから○○という治療をするというのではなく,この患者さんはこうだから○○をするんだ!という気持ちが大切です。その気持ちを大切に,本書を書いたつもりです。

この本をきっかけにして,こんなアホなこと書いているヤツがいるんだけど,これどう思う?みたいな感じで,ちょっとした雑談のネタにして頂ければ幸いです。飲み会で仕事の話をするのは良くないかも知れませんが,この本のネタを使って美味しいお酒が飲めたら最高だと思います。
その議論を通して,多くの医療スタッフが仲良くなり,何かを発見し,日々頑張っている若い医療スタッフのため,そして患者さんのためになればと思います。

主に研修医の先生に向けて書いたものですが,看護師さんや救急救命士さんにも役立てばと思い,できるだけ平易な言葉で,横文字を少なく記載するように注意しました。皆さんからご意見を頂ければ幸いです。

また日本医事新報社の村上由佳様には,本の企画から文章のてにをはまで,様々なご協力を頂きました。ここに感謝申し上げます。


2018年2月  木村 圭一

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