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緑内障を見逃さない 眼底・OCTの見かた

緑内障診断の正確性をアップ!

定価:5,940円
(本体5,500円+税)

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編: 富田剛司(東邦大学医療センター大橋病院眼科教授)
判型: B5判
頁数: 128頁
装丁: カラー
発行日: 2018年02月20日
ISBN: 978-4-7849-6237-2
版数: 第1版
付録: -

●眼底所見,OCT,視野検査等々の合わせ技で,一見正常の緑内障を見逃さない!緑内障に見えて緑内障でない変化も見逃さない!

●患者さんの数だけバリエーションがある─千差万別の視神経乳頭の見かたがわかります。

●網膜神経線維層診察のピットフォールを解説。各写真には使用OCT機種を明示。

●緑内障非専門医の先生にもおすすめです。

診療科: 眼科 眼科

目次

1章 眼底写真で診る緑内障診断の基礎知識
1.視神経乳頭所見
2.網膜神経線維層変化
3.眼底変化と視野障害との一致の判定

2章 緑内障診断に必要なOCTの基礎知識
1.各種OCTの特徴
  1)Cirrus™ HD-OCT  
  2)3D OCT-2000
  3)RTVue XR Avanti
  4)RS3000 Advance
  5)SPECTRALIS®
2.OCTで判断する網膜神経線維層欠損
3.OCTで判断する黄斑部内層変化

3章 OCTを用いた緑内障診断の実際
1.初期〜中期
2.近視緑内障
3.前視野緑内障
4.OCT診断のピットフォール

4章 緑内障との鑑別
1.近視乳頭
2.視神経低形成
3.前部視路〜視交叉病変
4.外側膝状体以降の病変

5章 OCTアンギオグラフィーと緑内障診断


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序文


緑内障は視神経の疾患であり,視神経乳頭や網膜神経線維に陥凹拡大や網膜神経線維層欠損などの緑内障特有の変化が生じる。またこれらの視神経の変化に伴って,緑内障に特徴的な,Bjerrum(ブイェルム)領域内の暗点の出現あるいは鼻側階段状視野欠損等が出現する。したがって,眼底検査にて緑内障に特徴的な所見を認め,視野検査で緑内障に特徴的な暗点が検出されれば緑内障の診断がつくことになる。
学生の試問においては,乳頭陥凹拡大や鼻側階段状視野欠損等が答えられれば満点である。しかしながら,我々眼科臨床を長年やってきた者からみれば,100点をとった優秀な学生がすぐに実臨床で緑内障の診断ができるかと問われれば,首を捻るだろう。なぜだろうか。その大きな理由の1つは,個々の患者の眼底がバラエティーに富んでいるからである。特に視神経乳頭の形状の多様性は,緑内障診断を一筋縄ではいかないものにしている。典型的な変化であれば初心者でも判断がつくが,面積が1mm2を切るような小乳頭例や,強度近視に伴う近視性乳頭から緑内障性変化を判断するのは時に非常な困難を伴う。それならば,網膜神経線維層変化の検出に的を絞ればよいではないかとも思われる。確かにこちらの観点から診断するほうが分はよさそうなのであるが,網膜神経線維層変化を示すのは緑内障に限らないという点も忘れてはならない。
このような問題を抱えながら緑内障診断のために眼底検査がなされてきたが,近年の光干渉断層計(OCT)の発展により,状況は変化してきた。もちろん,これまで述べたような緑内障診断における問題点が一挙に解決されたわけではないが,眼底鏡や眼底写真で判断するよりも,OCT画像を読むほうが,網膜神経線維の変化がよりわかりやすくなったのは確かである。さらに,緑内障視神経症の本態である,網膜神経節細胞の減少を直接計測できるようになったことも,より早期の緑内障を診断できるきっかけともなってきた。
本書では,眼底写真でどのように緑内障を診断するかという基本をまず押さえて頂く。その上で,OCTではどのような緑内障変化をとらえることがきるのかを,OCT機器のそれぞれの特徴を解説した上で,総論と各論に分けて実症例を挙げながらわかりやすく解説した。さらに緑内障との鑑別に苦しむ病態にも,特別に章を設けて解説した。本書が,読者にとってOCTを用いた緑内障診断のバイブルになれば望外の喜びである。


2017年師走 編 者

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