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かかりつけ医が認知症・MCIを診る<第2版>

認知症診療の最前線に立つかかりつけ医必携の実用書、待望の第2版

定価:3,996円
(本体3,700円+税)

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著: 藤井直樹(国立病院機構大牟田病院名誉院長)
判型: B5判
頁数: 160頁
装丁: 2色刷
発行日: 2018年02月26日
ISBN: 978-4-7849-4545-0
版数: 第2版
付録: -

「認知症か? MCI(軽度認知障害)か? 正常老化によるもの忘れか?」「アルツハイマーか? DLBか? それ以外の病型か?」……正しい診断・治療を目指すかかりつけ医のための必携テキスト

  • 認知症・MCI診療の最前線に立つかかりつけ医必携の実用書、待望の第2版。
  • 認知症疾患診療ガイドライン2017、DLBの新たな診断基準、改正道路交通法に対応。コンパクトながら最新の知見・情報をすべて網羅しています
  • もの忘れ外来の名医が豊富な画像・症例を用いて懇切丁寧に解説。実際の診療の手順(「疑う」→「診断する」→「病型を診断する」→「治療を開始する」→「フォローする」)に沿って効率よくスッキリ学べます
  • 「認知症はかかりつけ医の関与がカギ。早くこんな本が欲しかった」(森田喜一郎 久留米大学高次脳疾患研究所客員教授)。認知症の専門医も太鼓判の一冊です。

目次

第1章 かかりつけ医が認知症を診るということ

第2章 認知症とは
1 認知症の定義
2 認知症の症状

第3章 認知症を疑う

第4章 かかりつけ医が「認知症」と診断する
1 病歴聴取
2 診察
3 認知症のスクリーニング検査
4 認知症の画像検査
5 認知症の血液検査
6 その他の検査
7 認知症と診断する
8 認知症と鑑別を要する病態

第5章 かかりつけ医がどの病型か診断する
1 アルツハイマー型認知症
2 レビー小体型認知症
3 血管性認知症
4 前頭側頭葉変性症
5 高齢者タウオパチー
6 特発性正常圧水頭症
7 薬剤による認知機能障害
8 脳外傷による高次脳機能障害
9 診断が難しい場合

第6章 かかりつけ医が治療を開始する
1 各病型の薬物療法
2 認知症の非薬物療法
3 BPSD への対応と治療

第7章 かかりつけ医がフォローする
1 認知症患者への対応・接し方
2 介護者へのサポート
3 連携
4 様々なサポート体制・制度
5 自動車運転
6 若年性認知症
7 人生の最終段階における医療
8 専門医へ依頼したほうがよい場合

第8章 かかりつけ医がMCI を診断し、フォローする
1 軽度認知障害(MCI)とは
2 MCIの診断
3 症例
4 MCIの転帰とフォロー

参考図書

索引

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序文

はじめに

本書は、認知症が専門でないかかりつけ医の先生方を対象に、実地医療における認知症診療について解説したものです。€

認知症は、糖尿病や高血圧と同じように頻度の高い、誰にでも起こりうる病気です。早期発見(診断)、早期治療が大事であるといわれています。しかしながら、わが国は、認知症の専門医や専門医療機関の数がまだまだ少ないのが現状です。€

専門医だけでは多数の患者の診療に対応できませんし、専門医療機関への受診を待っていたら手遅れになります。筆者は、かかりつけ医の先生方に積極的に認知症の患者さんを診ていただくことがどうしても必要だと考えています。€

糖尿病や高血圧の診療では、血液検査や血圧測定で得られた数値でかなりの評価・対応ができるのに対して、認知症診療では、診断や治療・対応について(数値では判定できないため)それなりの基礎知識の習得が求められます。本書は、かかりつけ医の先生方に積極的に認知症診療に取り組んでいただけるよう、先生方の日々の診療のお手伝いをさせていただく目的でまとめたものです。€

執筆にあたっては、本書を読んでいただいたかかりつけ医の先生方が以下のような目標に到達していただけるようにすることを心掛けました。€

認知症の早期発見ができる
アルツハイマー型認知症の初期診断ができる
アルツハイマー型認知症の初期治療ができる
アルツハイマー型認知症以外の主要な認知症疾患を疑うことができる(正確な診断に至らずとも)
必要に応じて認知症疾患医療センターや専門医へ紹介することができる
認知症診療に必要な多職種との連携がとれる
認知症の診療とケアに関する理解が深まる
認知症の患者や家族を支えることができる€



内容は、筆者がこれまで認知症疾患医療センターの医師向け認知症研修会で講演してきた経験や、もの忘れ外来にご紹介いただいた患者さんの診療におけるかかりつけ医の先生方とのやり取りの経験をふまえ、かかりつけ医の先生方がご自身で認知症の診療に携わる際に参考となるであろう知識をまとめたものです〔より詳細な情報についてお知りになりたい場合は、認知症診療に関する優れた著書が多くありますので、そちらをご参照ください(参考図書(141ページ)参照)〕。理解を深めていただく目的で、筆者が10年来、もの忘れ外来で経験した症例の中から参考になるものをできるだけ多く紹介するようにしま
した。€

本書は、かかりつけ医の先生が1人の受診者について(1)認知症かどうか疑う→(2)「認知症」と診断する→(3)どの病型か診断する→(4)治療を開始する→(5)フォローする—という実際の診療の手順に沿って構成しています。実際の診療の場面で必要な箇所を適宜参考にしていただければと思います。€

本書がかかりつけ医の先生方の日々の認知症診療のお役に立てば幸いです。€

2016 年6 月

改訂にあたって

本書は20167月に初版を上梓いたしましたが、おかげさまでかかりつけ医の先生方のみならずコメディカルの方々にもご支持いただくことができ、著者として望外の喜びとするところであります。

初版発行後まだ1年半余りですが、この間改正道路交通法の施行(20173月)、新たなレビー小体型認知症の診断基準の発表(同年6月)、認知症疾患診療ガイドライン2017の作成・発表(同年8月)などがあり、認知症をめぐる医療・社会情勢に変化が生じました。今回の改訂版ではこれらを踏まえ、より新しい知見や情報を提供するよう心掛けました。

超高齢社会に突入したわが国において、認知症に関する情報が広く注目され、認知症をめぐる医療や社会の情勢が多くの人々の生活に直接・間接に影響を及ぼすようになってきています。かかりつけ医の先生方には認知症に関する新しく正しい知識をもとに地域医療を支えていただく尊い使命がおありと思います。本書が先生方の日々の診療に少しでもお役に立つことを願っております。

2018年1

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