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ピロリ除菌治療パーフェクトガイド<第2版>

定価:4,536円
(本体4,200円+税)

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編著: 榊 信廣(公益財団法人早期胃癌検診協会理事長)
判型: B5判
頁数: 224頁
装丁: 2色刷
発行日: 2017年10月15日
ISBN: 978-4-7849-4496-5
版数: 2
付録: -

ピロリ菌は胃炎だけでなく様々な病変の原因となります。そして、ピロリ菌を除菌することで、消化性潰瘍が治り胃癌発症を抑制できるという事実はひろまってきています。ピロリ菌除菌が普及するということは、胃癌撲滅につながっていくということにもなります。
本書は、基本となる保険で認められたピロリ菌の診断・治療の解説から、それらが有効な疾患、さらには保険適応外の除菌治療まで詳しく解説。患者さんからよくある質問をまとめた項目も充実しております。
好評を博したjmedmook「ピロリ除菌治療A to Z」の書籍化第2版!「H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版」に準拠した最新データを網羅!タイトル通り「パーフェクトな本」として先生方のお役に立つこと間違いなしの1冊です!

診療科: 内科 消化器内科

目次

第1章 除菌治療を行うために必要な知識─ 保険診療で認められた除菌治療が基本!
1 除菌治療が必要な人は? ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
2 ピロリ感染を診断する 侵襲的検査法,非侵襲的検査法と診断の補助
3 除菌治療の初回の方法 保険認可の3剤併用療法
4 除菌判定の時期と方法 尿素呼気試験,便中ピロリ抗原検査を中心に
5 除菌治療に失敗したら二次除菌治療 保険認可の二次除菌治療
6 治療前に患者さんに説明すべきこと 成功率と副作用,そして除菌後の注意
7 保険診療の実際 レセプトの書き方

第2章 除菌治療の効果
1 ピロリ胃炎の内視鏡診断と除菌後の変化 「胃炎の京都分類」に基づいて
2 早期胃癌の内視鏡的切除後胃での二次発癌の抑制 除菌群で有意に少ない二次発癌
3 ピロリ除菌による胃癌撲滅計画とWHOのがん研究機関(IARC)から発表された報告書 世界とわが国のピロリ除菌と胃癌撲滅へ向けての今後の方向性
4 潰瘍の治療はこう変わった! 潰瘍ガイドラインでの除菌治療の位置づけ
5 潰瘍であればすべて除菌治療が有用か? NSAIDs,低用量アスピリン潰瘍でのピロリ除菌
6 胃MALTリンパ腫の除菌治療の問題点 遺伝子異常と長期予後
7 特発性血小板減少性紫斑病の治療法が変わった ピロリ陽性例では除菌が第一選択の治療
8 除菌治療で治る胃ポリープ 除菌治療で治るのは胃過形成性ポリープ
9 除菌治療と機能性ディスペプシア・胃食道逆流症 最近のエビデンス
10 その他,除菌治療が有効とされる疾患は? 有効性が報告されている鉄欠乏性貧血,慢性蕁麻疹,片頭痛,パーキンソン病,糖尿病,遺伝性血管浮腫

第3章 除菌治療の応用
1 小児の除菌治療方法と対象疾患 小児の投与量・期間,特徴的な疾患
2 小児の感染診断・除菌判定のポイントと感染予防の指導
3 除菌治療と酸分泌抑制 P-CABの話題を加えて
4 一次・二次除菌治療に失敗したら,三次除菌 保険未認可の三次除菌療法の試み
5 ペニシリンアレルギー患者の除菌治療 薬疹がみられた例をどうするか?
6 高齢者,胃癌術後の患者,妊婦などのピロリ除菌治療 それぞれの特徴を理解して治療を行うために
7 除菌治療に伴う問題点 除菌に伴う副作用,除菌後の経過に注意
8 除菌後に逆流性食道炎は増加するか? 除菌後に発生する逆流性食道炎の多くは軽症だが,食道裂孔ヘルニアや胃粘膜萎縮が認められる症例では注意!
9 ピロリ菌の再出現 再燃か? 再感染か?

第4章 ピロリ菌とは?─ 患者さんの質問に答えるために
1「ピロリ菌ってどんな菌ですか?」と聞かれたら 電子顕微鏡で見るピロリ菌
2「いつ,どのように感染するのですか?」と聞かれたら 感染経路と主な感染年齢
3「ピロリ菌は悪い菌ですか?」と聞かれたら 「悪い菌です」と言える根拠
4「ピロリ感染はどのような疾患と関係しているのですか?」と聞かれたら ピロリ感染が引き起こす様々な疾患
5「除菌治療で胃癌の予防ができるのですか?」と聞かれたら 「はい,予防できます。さらには,胃癌を撲滅できます!」
6 除菌後に発見される胃癌の特徴と診断のポイント 除菌後のサーベイランスのために

第5章 ピロリ除菌治療の基礎知識
1 除菌療法の歴史的変遷 除菌率と安全性を考慮し選択されてきたレジメンの変遷
2 自費診療の基本と注意点 三次除菌や薬剤アレルギーなどで保険診療ができない場合は自費診療
3 ピロリ菌の基礎知識 知っておきたいピロリ菌の細菌学的特徴
4 ピロリ菌はここに生息しています 顕微鏡で見た胃粘膜および胃粘液中のピロリ菌
5 ピロリ感染・胃炎・胃癌の連鎖 ピロリ感染による胃炎と胃癌とはどのような関連があるのか
6 ピロリ未感染胃に発生する胃癌の頻度と特徴 ピロリ菌の関与のない胃癌はあるか?
7 除菌治療の胃癌リスク分類への影響 ABC分類は胃癌検診のgateway

ピロリ除菌治療役立ちコラム1 血清抗体価の評価の注意─偽陰性・薬剤の影響
ピロリ除菌治療役立ちコラム2 ピロリ感染の診断と治療の保険承認の歴史
ピロリ除菌治療役立ちコラム3 除菌治療後に潰瘍が発生した?!
ピロリ除菌治療役立ちコラム4 いつからピロリ菌と呼ばれるようになったのか?

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序文

2013年の「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」への保険適応拡大, そして2014年の除菌と胃癌予防に関するIARC/WHO声明をふまえて,日本医事新報社jmedmook「ピロリ除菌治療A to Z─もう迷わない保険診療を基本とした除菌治療」の内容を大幅に刷新した除菌治療の教科書「ピロリ除菌治療パーフェクトガイド」を2015年に出版いたしました。
ピロリ除菌治療のすべてがわかるパーフェクトな本として好評で,おかげさまで2版を出版することになりました。第1章では基本となる保険で認められたピロリ菌の診断・治療を解説します。第2章では除菌治療が有効な疾患,第3章では保険適応外を含む除菌治療の応用を紹介します。第4・5章は,患者さんからの質問に答えるための資料としても利用いただけます。本文の構成や基本的な内容は初版と変わりませんが,除菌治療と胃癌の関係を中心に新しい知見を数多く追加いたしました。
1985年にピロリ菌に出会ったとき胃内に細菌が生息できることすら半信半疑でしたが,この本に執筆いただいた先生方の多方面からの研究の結果,ピロリ菌が胃炎だけでなく様々な病変の原因となり,除菌治療で消化性潰瘍が完治して,胃癌発症を抑制できることがわかってきました。そのリーダーの一人であった東 健先生が本書出版前にご逝去されたことは大変残念でなりません。先生を偲びながら,ピロリ除菌治療をさらに普及させて,胃癌撲滅につなげていかなければいけないとの思いを強くしています。
ピロリ菌研究者としては, 正式名称Helicobacter pyloriを使いたいのですが,日常臨床の現場だけでなく,基礎研究者も使うほど日本では普及してしまったピロリ菌の名称に本書では統一いたしました。
最後になりましたが,今回も執筆依頼に快諾いただいたピロリ研究の長年の同士である先生方,そして日本医事新報社出版局の原田誠子さん,村上由佳さんに深く御礼申し上げます。

2017年9 月 榊 信廣

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