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jmedmook41 あなたも名医!名医たちの感染症の診かた・考えかた 外来での抗菌薬処方はどうする?

外来で、発熱患者さんに内服広域抗菌薬を処方しようとしているあなたに贈る!

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編集: 岡 秀昭(JCHO東京高輪病院感染症内科部長/臨床研修センター長)
判型: B5判
頁数: 248頁
装丁: カラー
発行日: 2015年12月25日
ISBN: 978-4-7849-6441-3
付録: -

風邪、急性咽頭炎急性中耳炎急性副鼻腔炎急性気管支炎リンパ節炎のほとんどで抗菌薬は不要?
抗菌薬処方をガマンしなくてはならないのはどんなとき?
外来で「とりあえず」「念のため」「つい」抗菌薬を処方している医師に贈る、的確な根拠のもとに感染症患者さんに抗菌薬を処方するための指南書!

感染症のオールスターが奇跡の結集!
執筆者一覧はこちら(敬称略)↓↓€

岡 秀昭JCHO東京高輪病院感染症内科部長/臨床研修センター長)
相野田祐介公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院感染症内科/東京女子医科大学感染症科非常勤講師/国立国際医療研究センター国際感染症センター客員研究員)
青木 眞感染症コンサルタント)
岩田健太郎神戸大学大学院医学研究科・医学部微生物感染症学講座感染治療学分野教授)
原 弘士横浜市立脳卒中・神経脊椎センター薬剤部)
細川直登亀田総合病院臨床検査科部長/感染症科部長/地域感染症疫学・予防センター長)
徳田安春JCHO本部顧問/筑波大学客員教授/総合診療医学教育研究所代表取締役)
馳 亮太成田赤十字病院感染症科部長)
池田裕美枝地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科副医長)
忽那賢志国立国際医療研究センター国際感染症センター/国際診療部)
岸田直樹一般社団法人Sapporo Medical Academy代表理事)
青島朋裕洛和会音羽病院感染症科・総合診療科)
前野 努地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立舟入市民病院呼吸器内科)
森 浩介横浜南共済病院救急科医長/横浜市立大学医学部救急医学教室)
渋江 寧JCHO東京高輪病院感染症内科・総合内科チーフ)
香川大樹神鋼記念病院感染症科科長)
松尾裕央兵庫県立尼崎総合医療センター感染症内科/ER総合診療科医長)
小野大輔東邦大学医学部微生物・感染症学講座)
根本隆章JCHO東京城東病院総合内科チーフ)
山本舜悟神戸大学大学院医学研究科・医学部微生物感染症学講座感染治療学分野)
永田理希ながたクリニック院長/加賀市民病院(加賀市医療センター)感染制御室感染制御・抗菌薬適正指導顧問)
三村一行東邦大学医学部微生物・感染症学講座)
内田大介川崎市立多摩病院腎臓高血圧内科任期付助教)
菅長麗依亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科医長)
滝本浩平大阪大学医学部附属病院集中治療部助教)
佐々木雅一東邦大学医療センター大森病院臨床検査部)
羽山ブライアンがん研究会有明病院感染症科副医長)
黒川正美JCHO東京高輪病院統括診療部臨床検査科主任)
西村 翔神戸大学大学院医学研究科・医学部微生物感染症学講座感染治療学分野)
大場雄一郎大阪府立急性期・総合医療センター総合内科医長(部長代理))
佐藤高広東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(感染症科))
福井悠人東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(感染症科))
加藤英明横浜市立大学附属市民総合医療センター感染制御部助手)€
前田 正東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(感染症科)助教)
€ 大路 剛神戸大学大学院医学研究科・医学部微生物感染症学講座感染治療学分野講師)
診療科: 基礎医学 薬理学
  内科 感染症
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 感染症診療の基本をまず押さえよう!
01 外来における感染症診療の原則
02 外来感染症のゲシュタルト
03 外来で使う抗菌薬─抗菌薬総論
04 外来でできる微生物検査
05 バイタルと身体所見
06 外来で使える点滴抗菌薬
07 妊婦の感染症,妊娠中·授乳中の抗菌薬
08 渡航後の感染症
09 高齢者の感染症
第2章 発熱プラスαの診断学
10 頭痛
11 鼻水
12 咽頭痛
13 咳
14 リンパ節腫脹
15 関節痛
16 腹痛
17 嘔吐・軟便(下痢)
18 発疹(紫斑,紅斑を中心に)
第3章 外来で診る感染症の対処法
19 風邪
20 急性中耳炎
21 急性鼻副鼻腔炎
22 急性咽頭炎
23 肺炎/気管支炎
24 膀胱炎/腎盂腎炎/急性前立腺炎
25 虫垂炎/憩室炎
26 皮膚·軟部組織感染症/動物咬傷
27 尿道炎/腟炎/性感染症
28 不明熱と敗血症
第4章 外来での微生物別の対応法
29 グラム陽性球菌─肺炎球菌/溶連菌/黄色ブドウ球菌
30 グラム陰性桿菌─大腸菌/インフルエンザ菌
31 マイコプラズマ,百日咳,クラミドフィラ
32 カンピロバクター/サルモネラ/病原性大腸菌
33 インフルエンザ
34 結核,非結核性抗酸菌症
第5章 外来で使用できる抗菌薬の使い方
35 ペニシリン,セファロスポリン(βラクタム)
36 マクロライド,リンコマイシン
37 キノロン
38 その他(ST合剤,テトラサイクリン,メトロニダゾール,アミノグリコシド)
第6章 感染症予防のための一手
39 成人のワクチンプラクティス

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序文

巻頭言

原稿を読んでいて,思わず笑みがこぼれてしまう。編者の思惑通りの原稿を各著者が寄せてくれたからだ。€
◎€
今,目の前の発熱した外来患者さんに,新薬の内服広域抗菌薬を処方しようとしている医師,研修医の皆さんに読んでもらいたい。そういう思いで本書の編集を担当させて頂いた。目の前の発熱患者は,不明熱の患者かもしれない。あるいは敗血症の患者かもしれない。不明熱の患者が感染性心内膜炎や結核であれば,処方した抗菌薬により証拠が隠滅されてしまい後医は途方にくれ,患者の診断は困難になるだろう。€
敗血症であったならば,クリニックで診療する医師は,高次医療機関への紹介を速やかに行うことが患者の予後を考えた適切な判断である。€
本書は,外来で,とりあえず,念のため,抗菌薬を処方している医師が,的確な根拠のもとに外来での感染症患者さんに抗菌薬を処方したり,時に処方を我慢するための指南書である。青木先生,相野田先生の原則で始まり,岩田先生のゲシュタルト,徳田先生のフィジカル,細川先生の感染症検査と,総論ではベテランエキスパートの玉稿が並ぶ。風邪診療のベストセラーでおなじみ,岸田先生,山本先生の競演も目玉の1つである。さらには耳鼻咽喉科領域の感染症は耳鼻咽喉科開業医として活躍,実践されている永田先生にお願いしたが,その内容は多くの開業医,外来医にとって言い訳のできない説得力のあるものとなっている。そのほかにも意欲ある有名,実力派執筆陣によるわかりやすく現場ですぐに役立つ項目ばかりである。また,抗菌薬と微生物の項目は医師と薬剤師,微生物検査技師との共同作業でお願いしたことも既存書にはない売りとなっている。
本書には風邪,急性咽頭炎,急性中耳炎,急性副鼻腔炎,急性気管支炎,リンパ節炎のほとんどで,抗菌薬が不要であると書かれている。時に必要であってもペニシリンで治療すると書かれている。新しい内服抗菌薬の出番はあまりない。感染症専門医の外来とは新薬の抗菌薬を処方する機会より,抗菌薬が必要ないことを説明する機会が多いのである。€
本書が多くの感染症を専門としない医師と研修医,感染管理薬剤師,微生物検査技師など医療者のお役に立ち,抗菌薬が適切に処方されるきっかけになることを願う。

2015年11月18日 抗菌薬適正使用の日に
JCHO東京高輪病院感染症内科部長/臨床研修センター長 岡 秀昭

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レビュー

jmedmook41レビュー

Amazonカスタマー
小見出しがイケてる
投稿日 2016/1/18
有名な著者が集結し、それぞれ得意な分野を担当されています。各章の小見出しはとても気持ち良い言い切りが記憶に残ります。Amazonレビューより

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